乾燥聖護院大根の戻し方
乾燥聖護院大根の使い方・戻し方
江戸時代の後期に京都の聖護院地域で誕生したとされる、京都を代表する伝統野菜のひとつです。水分をたっぷり含んだ真ん丸の大きな実は、やわらかいのに煮崩れせず、ほんのり甘いのも特長。
今回は、乾燥聖護院大根を使った3つの戻し方をご紹介します。それぞれの方法で楽しめる食感やレシピもお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
【そのまま入れる】漬け込み料理におすすめ
水戻しの時間 |
0分 |
適した料理 |
蜂蜜漬けや煮物 |
スープや味噌汁のほか、ベーコンと相性がいいので一緒にコンソメで煮るのもおススメです。ハチミツ漬けもどうぞ。出来上がった大根シロップで、ソーダ割りやお湯割りも楽しめます。
【1時間水戻し】大根の苦味を残しつつシャキシャキ食感
水戻しの時間 |
1時間 |
適した料理 |
はりはり漬けやサラダ、お漬物 |
1時間ほど水に戻すと、聖護院大根のシャキシャキとした食感が保たれ、ほんのりとした大根特有の苦味が残ります。この状態は、火を通さない料理に最適で、さっぱりとした風味が楽しめます。大根の風味を活かしたシンプルな料理に活用しやすく、特に箸休めや副菜としておすすめです。
- はりはり漬け: 1時間戻しのシャキシャキとした大根は、醤油や酢、砂糖などで簡単に漬け込むだけで、爽やかなはりはり漬けが完成します。大根の苦味がさっぱりとしたアクセントとなり、ご飯のお供やお酒のおつまみにぴったりです。
- サラダ: サラダに加えると、大根のシャキッとした歯応えが他の野菜とバランスよく調和し、食感に変化を与えます。ドレッシングやオイルと合わせることで、シンプルながらも味わい深いサラダが楽しめます。
- お漬物: 戻した大根を塩や浅漬けの素で漬け込むと、歯応えのある大根のお漬物が作れます。短時間でさっぱりとした味わいに仕上がり、食卓に彩りを添えます。
【半日水戻し】甘み引き立ちやわやわ食感
水戻しの時間 |
約12時間 |
適した料理 |
煮物やお味噌汁 |
半日戻すと、聖護院大根は柔らかくなり、苦味がなくなって甘みが引き立ちます。この状態では、煮物や汁物に最適で、戻した大根が出汁や調味料をよく吸い込み、しっかりとした味わいに仕上がります。特に和風の家庭料理に使いやすく、深い風味が楽しめる一品が作れます。
- 煮物: 醤油、みりん、砂糖などで味付けした煮物に加えると、聖護院大根が出汁をたっぷり吸い込んで、柔らかくて旨味のある仕上がりになります。半日戻しの大根は口の中でほろっと崩れ、煮物の具材として最適です。
- 鶏肉との炊き合わせ(炊いたん): 鶏肉と一緒に炊くことで、大根の甘さと鶏肉の旨味が一体となり、ほっとする家庭の味が楽しめます。大根がしっかりと味を吸い込むので、濃厚で美味しい一品に仕上がります。
- 味噌汁: 半日戻しの大根を味噌汁に入れると、出汁をしっかり吸った柔らかな大根がスープに深みを与えます。シンプルながらも大根の風味がしっかりと感じられ、朝食や夕食にぴったりの一品です。
乾燥聖護院大根を使った
おすすめレシピ
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大根の蜂蜜漬け:こどものころ、のどがいたいとか風邪ぎみだとかいうと、きまって「はちみつ大根」のお湯割りを飲んだ記憶。それを乾燥聖護院大根で再現。レシピはこちら
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聖護院大根のハリハリ漬け:即席はりはり漬け風にしておにぎりのおともにするのもおすすめです。 レシピはこちら
【まとめ】肉厚な聖護院だからこその使い方で楽しもう
キメが細かい肉質なので、乾燥させればむっちり弾むような食感へ。また、水分が抜けることで旨味も凝縮され、ほんのり上品だった甘さにコクが。生とはひと味もふた味も違った味わいです。
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