乾燥ビーツの戻し方
乾燥ビーツの使い方・戻し方
驚きの栄養価からスーパーフードとしておなじみのビーツ。甜菜(てんさい)糖の原料になる甜菜の仲間とあって、乾燥させると一段と甘くなります。魅せる真紅はポリフェノールの一種である、ベタシアニンという色素によるもの。ポリフェノールたっぷりの赤い戻し汁も料理の彩りに。
今回は、乾燥ビーツを使った3つの戻し方をご紹介します。それぞれの方法で楽しめる食感やレシピもお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
【そのまま入れる】 炊き込みご飯におすすめ
水戻しの時間 |
0分 |
適した料理 |
スープやお酢とあえてラペ風料理 |
ボルシチのようなスープや煮込み料理はもちろん、軽く戻して調味料を含ませながらきんぴらにしたり、オリーブオイルとお気に入りのお酢でキャロットラペ風に仕上げるのもおススメです。
【30分水戻し】濃い風味感じるコリコリ食感
水戻しの時間 |
1時間 |
適した料理 |
きんぴらやサラダに |
30分ほど戻すと、ビーツはしっかりとしたコリコリとした食感が楽しめ、ビーツ特有の濃い風味がしっかりと残ります。この状態は、ビーツの鮮やかな色合いを活かしたサラダや、酸味のある料理に最適です。ビーツの自然な甘みや風味が楽しめるので、さっぱりとした料理にも濃厚な味付けにも合わせやすいです。
- ビーツのサラダ: 30分戻しのビーツは、マヨネーズと和えることで、コリコリとした食感が引き立ち、色鮮やかなサラダに仕上がります。ビーツの甘さとマヨネーズのクリーミーさが相性抜群で、見た目も華やかな一品です。
- ビーツのラペ: お酢に漬けて、キャロットラペのように作ると、酸味とビーツの甘みが調和したさっぱりとしたサラダが楽しめます。ビーツの自然な風味が引き立つため、付け合わせや前菜にぴったりです。
- ビーツのきんぴら: にんじんやごぼうと一緒に、甘辛いきんぴらにすると、ビーツの風味がアクセントとなり、食感も楽しめます。しょうゆやみりんの味がビーツにしっかり染み込み、ご飯が進む一品に仕上がります。
【半日水戻し】風味が柔らかになりスイーツ使いも⚪︎
水戻しの時間 |
約12時間 |
適した料理 |
スープやスムージなど |
半日戻すと、ビーツはサクサクとした柔らかい食感に変わり、特有の土っぽい風味が消えます。この状態では、ビーツが他の食材や調味料とよく馴染むため、煮込み料理やスープに最適です。また、ビーツの色や栄養素を活かしやすいため、料理の幅が広がります。特にスムージーなど、手軽にビーツを摂取したいときにも便利です。
- ボルシチ: ビーツを使ったロシアの伝統的なスープ、ボルシチには、半日戻しのビーツが最適です。煮込むことで、柔らかくなったビーツがスープ全体に旨味と甘みを与え、トロッとした食感と美しい赤色が食欲をそそります。お肉や野菜との相性も良く、ビーツの栄養をしっかり摂取できる一品です。
- ビーツのスムージー: 半日戻しのビーツは、下処理がいらず、そのままスムージーに使えるため、手軽にビーツの栄養を摂取できます。リンゴやバナナ、オレンジなどのフルーツと一緒にミキサーにかければ、ビーツの栄養価とフルーツの甘みが調和したヘルシーなスムージーが出来上がります。ビーツの風味がやわらかくなるため、飲みやすく仕上がります。
乾燥ビーツを使った
おすすめレシピ
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ドライビーツの冷製ポタージュスープ:ビーツは、抗酸化力の高い成分「ベタシアニン」を含むスーパーフードのひとつです。栄養を丸ごといただくスープをつくりました。レシピはこちら
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ドライビーツゼリーの3層ケーキ:ビーツはてんさい糖の原料になる”甜菜”の仲間なので、スイーツにしていただくのも推したいところ。今回はビーツゼリー、チョコレートムース、小松菜のスポンジで3層にしてみました。 レシピはこちら
【まとめ】スーパーフードとして知られるビーツを丸ごと味わおう
ビーツは硬いので皮むきに手間がかかり、土付きの場合は水洗いも大変。乾燥させたビーツなら下処理の必要がなく、土っぽい風味を和らげるための下茹でも生のビーツより時短できます。また、乾燥させてもビーツ特有のしっかりとした食感が楽しめ、甘味だけでなく旨味も増します。
乾燥ビーツは、戻し方によって異なる食感と風味を楽しめる食材です。30分戻しではしっかりとしたコリコリ感とビーツ特有の風味が活きる料理に、半日戻しでは柔らかく煮込みやスムージーに使える万能な食材として活用できます。料理の用途に合わせて戻し時間を調整し、ビーツの豊かな栄養と美しい色合いを楽しんでください。
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