干し野菜に最適な季節は冬|甘みと旨味が増す理由とおすすめ野菜

2025年10月19日by 小島怜

「はぁ……寒い……」

私は自分の吐く息が白いことを確認したとたんに、手先と足先がきゅっと縮こまる感覚を覚えた。

「やっぱりフローリングは冷えるわねぇ」

カーテンを開け朝日が差し込む部屋を眺めるのが私の日課だ。

私は今の部屋に引っ越してきた当初から、部屋には無駄なものを置かないというポリシーを持って生きている。それゆえに家具も最小限、カーペットや絨毯も敷いていないため、冬になると窓からの隙間風のせいで部屋の中が非常に寒くなるのだ。

「うわっ!湿度45度!?カサカサじゃない!」

私はキッチンカウンターの端に置いてある湿度計を見てぎょっとした。

「加湿器買った方がいいかしら……風邪ひきたくないし……」

そんなことを悩み始めて早数年。

今年はそんな乾燥しがちな我が部屋の湿度がプラスに働く絶好の機会がやってきた。私のハマっている干し野菜作りにとっては湿度が低いことは環境的に好条件なのだ。

冬の乾燥する時期は干し野菜を作るのにもっとも適していると言われている。夏場はぐんと湿度が高くなるため、せっかく炎天下で野菜を干しても、室内湿度によってカビが繁殖したり、十分に乾燥させきれなかったりするのだ。ビギナーが干し野菜作りを始める場合、冬場に始めること必至だ。特に晴天が続き、空気が乾燥する秋から冬にかけての時期が最適なのだそうだ。

妹いわく、そんな時期に干す野菜としておすすめなのは、大根、人参、生姜、さつま芋なのだという。特に大根は千切りにしてもよし、輪切りにしてもよし、短冊切りにして食べやすいサイズにしてもよしと、用途に応じた切り方で作ることが出来る優秀食材だ。

食物繊維が豊富な野菜を、切り方を変えることで食べ方も変化させることができる。お味噌汁の具材、サラダ、煮物、バラエティーに富んでいると言わざるを得ない。

「冬になったことだし、さて今月は何をメインに作ろうかしら?」

私はカレンダーと睨めっこをしながら、「今月の干し野菜」と銘打った自分の干し野菜リストと相談をしている。

「意外とマメだね」

電話口の妹の声がいつも笑いを堪えていることは気にしないことにしている。

干し野菜に最適な季節は冬

冬は空気が乾燥し、気温が低く、日差しが安定しているため、干し野菜づくりにもっとも適した季節です。湿度が低いとカビが発生しにくく、ゆっくりと均一に乾くため、甘みとうま味がぎゅっと凝縮します。夏のように高温多湿な時期では乾燥が進みにくく、雑菌の繁殖や傷みが起こりやすいため、初心者はまず冬から始めるのがおすすめです。

冬に干すのにおすすめの野菜

冬の乾燥した気候で特に美味しく仕上がるのは、大根・人参・生姜・さつま芋の4つです。どれも食物繊維が豊富で、乾燥させることで甘みが増し、栄養価も凝縮されます。
大根:千切り、輪切り、短冊切りなど切り方で用途を変えられる万能野菜。切干大根や味噌汁の具に。
人参:皮ごとスライスして干すと、鮮やかな色味がそのまま残る。戻して煮物やサラダにも。
生姜:薄くスライスして干すと香りが強くなり、紅茶や薬膳スープに最適。
さつま芋:天日干しで自然な甘みが増し、おやつ感覚で楽しめる。

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冬の干し野菜作りで気をつけたいこと

冬は湿度が低く乾燥しやすい一方で、日照時間が短いため、風通しと時間の管理が重要です。日中はしっかり日光を当て、夕方になったら取り込むことを習慣にしましょう。夜の冷気や霜に当たると、せっかくの野菜が水分を吸ってしまうこともあります。
また、室内干しの場合は、窓際やエアコンの風が当たる位置を選ぶと早く乾きます。湿度計で40〜50%を保つとカビの心配も少なく、色もきれいに仕上がります。

冬の干し野菜を楽しむコツ

冬に干した野菜は、甘みが強くなり、煮物やスープにすると格別です。戻してからお出汁で煮ると、素材そのものの味が引き立ちます。保存も効くため、「今月の干し野菜リスト」を作っておくと、季節ごとの味わいを計画的に楽しめます。
寒さや乾燥も、干し野菜づくりにとっては味方。季節の変化を感じながら台所で野菜を干す時間こそ、冬ならではの贅沢かもしれません。


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