干し野菜 キャベツ編|甘みが引き立つ理由と使いやすさを徹底解説
キャベツが安く買えたのに、冷蔵庫に入れておいたらいつの間にかしなびてしまった。そんな経験はありませんか。キャベツは水分が多い野菜なので、買ってすぐに使い切らないとどんどん鮮度が落ちてしまいます。
そこでおすすめしたいのが、干しキャベツです。天日干しするだけで保存がきくようになるうえ、甘みが増してスープや炒め物がぐっとおいしくなります。この記事では干しキャベツの作り方を手順ごとに詳しく紹介します。干す時間の目安や保存方法、料理への使い方もまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
乾燥キャベツ(干しキャベツ)の作り方
干しキャベツ作りに必要な道具は、ざるや干し網など野菜を並べられるものだけです。特別な道具がなくても、家にあるものでじゅうぶん対応できます。
キャベツの下準備と切り方
まずキャベツをよく洗い、水気をしっかり切ります。切り方はざく切りが基本で、3〜4センチ角程度が使いやすいサイズです。薄切りにすれば早く乾き、厚めに切れば食感が残りやすくなります。用途に合わせて切り方を変えてみてください。
芯については、あえて取り除かないのがおすすめです。芯を残しておくと葉がばらけにくく、干すときの扱いがぐっと楽になります。乾燥後に切って使うこともできるので、まずは芯ごと干してみるのが手軽です。芯の食感が苦手な場合はもちろん取り除いてもかまいません。
天日干しの手順と干す時間の目安
切ったキャベツをざるや干し網の上に重ならないように並べます。野菜同士がくっついていると乾燥ムラができるので、隙間を意識して広げましょう。
干す時間帯は、午前10時から午後3時ごろが日差しも風通しも良くなる時間帯です。夜は湿気を吸ってしまうので、夕方になったら必ず室内に取り込みます。翌朝また外に出して、これを繰り返します。
干す時間の目安は次のとおりです。
- 半干し(しっとり感が残る状態)…3時間から半日程度
- しっかり乾燥(カサカサになった状態)…1〜2日程度
半干し状態はスープや炒め物に使いやすく、しっかり乾燥させたものは長期保存に向いています。どちらが正解ということはなく、使い方に合わせて調整してみてください。
電子レンジで短時間で作る方法
天気が悪い日や時間がないときは、電子レンジを使う方法も便利です。切ったキャベツをキッチンペーパーの上に広げ、600Wで2〜3分加熱します。取り出して水気を確認し、まだ水分が残っていれば30秒ずつ追加で加熱します。天日干しほど甘みの凝縮感は出ませんが、手軽に作りたいときの選択肢として覚えておくと役立ちます。
干しキャベツの保存方法と保存期間
乾燥させたキャベツは密閉できる保存袋や容器に入れて保管します。
- 冷蔵保存…約5日間
- 冷凍保存…約1ヶ月間
大切なのは、乾燥が不十分なまま保存しないことです。水分が残っているとカビが発生する原因になります。保存前に触ってみてしっとり感が残っているようであれば、もう少し干してから保管するようにしましょう。冷凍する場合は、使いやすい量に小分けしておくと調理のたびに取り出しやすくなります。
キャベツを干すメリット
甘みが増し、素材の良さが際立つ
干しキャベツの最大の魅力は、甘みが強くなることです。水分が抜けることでキャベツ本来の糖分が凝縮され、加熱するとやさしい甘さが前面に出てきます。味付けを最小限にしても料理が成立するので、素材の味を楽しみたい人にとてもよく合います。
食感がシャキシャキのまま残る
干し野菜というと柔らかくなりすぎるイメージがありますが、キャベツはシャキシャキ感が残りやすい野菜です。スープや味噌汁に入れても歯切れがよく、食感のアクセントになります。煮崩れしにくいので、長めに煮込む料理にも安心して使えます。
かさが減り、冷蔵庫の場所を取らなくなる
生のキャベツは1玉買うとかなりの場所を取りますが、干すとボリュームが大幅に減ります。冷蔵庫の中をすっきりさせながら長く使えるのは、まとめ買い派にとってうれしいポイントです。
干しキャベツの使い方
味噌汁やスープに加える
最も手軽な使い方が、味噌汁やスープへの活用です。干しキャベツをそのまま鍋に入れるだけで、甘みと旨味が溶け出して味に奥行きが生まれます。戻す手間が不要なので、忙しい朝でもすぐに使えます。豆腐や油揚げとの相性が良く、シンプルな味噌汁でもひと味違う仕上がりになります。
炒め物やパスタの具材にする
オイルとの相性が良く、ペペロンチーノやシンプルな野菜炒めに加えると甘みが引き立ちます。ソーセージや缶詰などの常備食材と組み合わせやすく、冷蔵庫が空に近いときでもさっと一品作れます。
手作りが面倒なときはOYAOYAの乾燥キャベツが便利
干しキャベツは自分で作れますが、天気のいい日を選んで干して、夜は取り込んで、また翌日干して…と、毎回手間をかけるのはなかなか大変です。もっと手軽に干しキャベツを食卓に取り入れたいなら、OYAOYAの乾燥キャベツをストックしておくのもひとつの方法です。
OYAOYAの乾燥キャベツは、キャベツの旨味がしっかり凝縮されていて、味噌汁にそのまま入れるだけですぐに使えます。自分で干す手間なく、いつでも干しキャベツの良さを楽しめます。
乾燥野菜をもっとまとめて試してみたい方には、セット商品もおすすめです。キャベツ以外の野菜も一緒に揃えられるので、干し野菜生活をはじめるきっかけにぴったりです。
海外食材を取り扱っているスーパーマーケットのチーズコーナー前で、ひとり考え込む私。その日の私のお目当ては生ハムだった。
「今日はワインの気分だったのに」
私は仕事帰り、今夜はワインを飲むぞと決め込んで少しハイクラスなスーパーマーケットに立ち寄り、既にワインを買い物かごに入れ後は生ハムを買うだけというところだった。
近年の物価高は深刻なのだと痛感する。
なんだか興ざめしワインも生ハムも諦めた私はスーパーマーケットをあとにし、近所の商店街をぶらぶら散策することにした。そこでふと足が止まったのは昔ながらの八百屋さんだった。キャベツが1玉格安の値段で売られていたのだ。
「2玉ください」
私は家の冷蔵庫の中に戴きもののソーセージと、乾麺のパスタがあったことを思い出し、夕飯は即席キャベツのペペロンチーノを作ることにした。
何ゆえ2玉もキャベツを買ったのか?それはもちろん、残ったキャベツは干し野菜に昇華させるためである。というかむしろ、ペペロンチーノに使うキャベツの量は申し訳程度で、干し野菜がキャベツを手に入れた目的の9割を占めている。キャベツの干し野菜はそのまま食べてももちろん美味しいが、お味噌汁やスープに入れたり、ちょっとした煮物や炒め物に使える優秀食材だ。おまけに嬉しいポイントは水分が抜けることで甘さが増してキャベツのもつ良さをダイレクトに味わえるところにある。
気になる食感やいかに?キャベツの干し野菜はスープのような熱湯に入れてもシャキシャキ感がちゃんと残ってくれるのも特徴だ。お豆腐や油揚げはもちろん、他の野菜との相性も良く、汎用性が高いところも私は気に入っている。
私がキャベツの干し野菜を作るときの一工夫として心得ていること、それは、芯を取り除かないことだ。芯を残すことで葉がバラバラにならず干す際に便利だ。もちろん芯が苦手な人は取り除いて干しても問題ない。好みに合わせて自分だけの《良い塩梅》を見つけられるのも干し野菜作りの醍醐味だろう。こうしてこれまで家事自炊の類とは縁遠かった私が、乾いた畑の土に水が隅々まで通っていくかのごとく心のどこかでほんの少し憧れていた生活を手に入れたのだった。
「さあて、作りますか」
私は大振りで中身のぎゅっと詰まったキャベツ2玉を前に、エプロンの紐をぎゅっと締めた。
第25話:切り干し大根について

