野菜通販から6次加工まで
農業を楽しむ
用事がないときもエチエさんのところにお邪魔して体感できたこと。
それは、[エチエ農産]では一人ひとりが、農業を楽しんでいるということ。
たとえば、代表の昭公さんは近ごろ色物にハマッているそうで、赤・黄・クリーム・紫とカラフルな人参を見せてくれた。ビニールハウスでもスイスチャードやからし菜といった色物を育てていて、新しい野菜にどんどんチャレンジしながら栽培品種を増やしている。
水洗いしたような里芋
エチエさん一家に限らず、農業を楽しんでいるのは従業員さんたちも。親芋から子芋と孫芋を分けて、丁寧に手で里芋の土を落としていく作業に苦戦するボクの隣りで、サクサク仕事をこなすおかあさんは嬉しそうに教えてくれた。
「水洗いしたんですか?ってよく言われるんよ」その表情はとても誇らしげで、おかあさんの手がけた里芋は本当にキレイだった。
野菜のおいしさ
皮付きのまま蒸かした里芋も、おやつにいただいた。ちょこっと塩を付けるだけで旨みと甘みがうんと増して、モチモチした食感に舌が弾んだ。
もちろん他にも、様々な野菜を試食させてもらった。
もものすけというサラダにして食べられる赤い蕪は、果汁が溢れるみたいにジューシーで、まるで桃のような味わい。頬張るたび、ほんのり優しい甘さに癒やされた。
収穫されずに大きく成り過ぎ、畑にポツンと佇んでいたオクラでさえ、まだまだ柔らかく生でシャクシャク味わえた。それだけでなく、エチエさんのつくる野菜は、人参や大根といった根菜の葉っぱまでご馳走。
おいしい!は楽しい
農薬や化学肥料を多用して育てた野菜は、葉っぱに影響が出やすいことから、有機野菜の味を知っている人が訪れると、まずは皆さん葉っぱを食べて感激するんだとか。知っている野菜も、知らなかった野菜も、明らかに味が違う。作業を手伝うことで農業の楽しさに触れつつ、[エチエ農産]で次に体感できたことは、野菜のおいしさだった。