OYAOYAのストーリー

目次

万願寺とうがらし

OYAOYAは
京都産の規格外野菜を使った
乾燥野菜ブランドです。

3割廃棄の規格外野菜

1農家あたり全収穫量のうち、約3割は廃棄されている規格外野菜。

自分の成長にも必要な水分や栄養を兄弟に分け与えて、曲がってしまった家族思いのきゅうり。フカフカした土のベッドが心地よく、実が割れるまで眠ってしまったお寝坊さんのラディッシュ。など形は様々。

スーパーやデパートなどの店頭に並ばず、街の日常では見かけない規格外の野菜たちには、ヒトに喩えるなら家族構成や家庭環境、その子の性格といった様々な事情により、見た目が整わないせいで規格をクリアできなかった、誰も知らないストーリーがあります。

農家さんにとっては規格外の野菜も、手塩にかけて育てる手間は同じです。いざ収穫のときを迎えてみたら、形や大きさなどが不揃いだったというだけで、味そのものに変わりはありませんから、おいしい野菜がほとんどなんです。

規格外野菜のアップサイクル

規格外の野菜が出る割合は、農家さん1軒あたり、総収穫量の3割程度。廃棄されたり、安く売られたりする野菜たちのアップサイクル手段として、乾燥野菜へと加工するなど、独自で工夫されている農家さんもあります。

旨味が濃縮した乾燥野菜

でも、行き場のない野菜にせっかく価値を付けたというのに、乾燥野菜といえば切り干し大根、昔ながらの保存食と、まだまだ世間一般のイメージはちょっぴり地味なものばかり。実際のところ、乾燥野菜は旨味がぎゅっと凝縮される分、土や堆肥、栽培方法といった農家さんのこだわりによって味に違いが出て、野菜のおいしさを再発見する、畑の新しいご馳走なんです。

定番の大根は、うんと味濃く。きゅうりはもぐもぐ甘い、おいしさ真っ直ぐのはじめて食感へ。ラディッシュはほんのりとした甘さも、寝坊して恥ずかしそうに顔を赤らめた色も、そのまま。

京都産の乾燥野菜

OYAOYAでは定番の野菜から、京野菜まで種類な乾燥野菜を取り揃えています。
乾燥野菜のメリットは

  • 半年間の日持ちがすること
  • 料理に入れるだけで、すぐに使えるだけでなく野菜の旨味が溢れて料理に深みが出る。
  • 生鮮野菜にはない、食感と味わいを楽しむことができます。

 そして、何より水分が抜けて、野菜の旨味がギュッと詰まっているので農家さんのこだわりがわかりやすいのが面白い点でもあります。 

OYAOYAの農家さん

大切な家族を思い。生まれ育った地域を思い。「農業の、これから。」を担う農家さんとお付き合いしています。

エチエ農産(京都/久美浜)

有機JAS米をはじめとして、野菜を30種以上育てている農家さんです。

野村家(京都/京丹波)

京都でラディッシュを専門に作っている農家さんです。就職で離れた東京からUターンで後継農家として地域を引っ張るような存在です。

谷口農園(京都/南丹)

江戸から15代続く農家さんで、京野菜である壬生菜を中心に農業をされています。

OYAOYAでは上記の農家さんをはじめとして、少数の農家さんと共に、「農業の、これから。」を作ることを目的として事業をしています。

 

創業ストーリー

小島怜

農家さんと消費者である皆さんを繋げる、八百屋さんのような存在になりたい。

「八百屋」に京都らしく「お」を付け、「野菜」の存在も薫らせたOYAOYAというブランド名には、そんな思いがこもっています。はじめまして、OYAOYA代表の小島怜(こじまれい)です。

OYAOYAは行き場のない野菜に価値を付けることで、食品ロスの削減と農業の存続に向き合う、京都発の新しい乾燥野菜ブランドです。

規格外野菜との出会い

京都で生まれ育ち、愛媛県の有機みかん農家さんを研究対象に大学で農業を学んで、在学中にOYAOYAを起ち上げたボクは、小さい頃から野菜が大好きでした。中でも大好物は万願寺唐辛子。日の目を浴びない、野菜のおいしさと実情を教えてくれ、ブランドの事業構想が芽生えたのも、京都北部エリアの福知山でお世話になった農家さんが手塩にかけて育てる、万願寺唐辛子でした。

Season

ただ、規格外の野菜を商品化するといっても、農業の現場を知れば知るほど課題はたくさん。福知山の農家さんを訪ねる以前、京丹後で農業をしている親友のおじいさんにも聞いた通り、形や大きさが不揃いだったり、傷のある野菜は、訳ありで安く手に入るというイメージから、値引き交渉されたり、直売所では価格競争になるため、収益にするのが難しいのです。

規格外の野菜は利益になりにくいから、買い取ってもらえるのは助かるよ。だけど、規格外だからと買い叩かずに、適正な価格で仕入れてもらいたい。

親友のおじいさんは、これまで叶わなかった願いを、そうボクに伝えてくれました。

OYAOYAの約束

そこでOYAOYAが大切にしているのは、農家さんとWin-Winの関係であること。乾燥野菜へと生まれ変わる規格外の野菜は、基本的に農家さんの言い値で買い取っています。規格外とはいえ生産コストは変わらず、農家さんによって手間暇なども違いますから、一律価格ではなく言い値で買い取ることが、ボクは正しいと信じています。

ビジネスとはいえ、ボクが大切にしたいWin-Winの関係は、金銭面だけではありません。農業に関心がある人は多いものの、すぐに辞める人も多いと嘆かれている現場の声に耳を傾け、OYAOYAは、農家さんと長くお付き合いできる事業であり続けたいと考えています。

OYAOYA

そして、農家さんの顔が見えるカタチで、OYAOYAの乾燥野菜が消費されることにより、皆さんと一緒においしい!を耕し、農業の存続にも取り組んでいきたいと思っています。暗そうだったり、大変そうにイメージされがちな農業の現場には、実はとっても明るく、素敵な世界が広がっているんですよ。

事業をするなら、お互いに利益がある良好な関係であることを約束してほしい

ボクの胸には、長年農業を営んできた親友のおじいさんから託された言葉が、ずっとあります。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

OYAOYA 小島怜

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